2025.2.14 納棺士になるために⑥ 湯灌の研修

6月からの湯灌サービスの現場研修に参加する為、希望者は授業とは別に、アカデミーに湯灌会社の講師を招き、2回ほど、湯灌の説明、練習がありました


現場研修とはいっても、ただ現場を見学するのではなく、担当者の補助として現場をサポートする必要があり、サブスタッフとして働く為、バイト代、交通費が出るものでした


アカデミーの授業でも湯灌授業はありましたが、それよりも実践的なスタイルでの練習でした

葬祭時代に傍から見て多少わかっているつもりでしたが、いざやってみると慣れない動きにかなり苦労しましたが、ついにここまで来た!これで現場に行ける!みたいな充実感もあったので、夢中になりました


湯灌サービスには主に①浴槽を持って行うシャワー湯灌、②体を濡れた脱脂綿などで清拭する清拭湯灌(メイクドレス等)の2種類があります


前日までにアカデミーから翌日の施行場所、時間、納棺士の名前、待ち合わせの場所等が提示され、そこへ向かい、納棺士の人と合流、車に乗せていただき現場まで行くというのが多かったです

まれに葬儀会館への現地集合の時はプチ旅行みたいで少し楽しかった覚えがあります

バイト範囲は千葉県を中心に、埼玉、東京の三県が中心でした


清拭湯灌は割と見学に近い環境で携われましたが、シャワー湯灌の場合はサブとして動きまくる必要がありました


始めは、メインの人が処置をしている間に、サブの私は浴槽を組み立てたり現場を整える役割があり、15分程度で終わらせないと、メインの人を待たすことになるので、最初の頃は無茶苦茶焦りました笑

また、メインの人が頭のシャンプーやコンディショナーをしている間に、サブの私は故人の洗体をする為、両方がなるべく同じ時間が終わるようにする必要もあり、最初の頃は合わせるのが難しかったです

その後、メインの人が着せ替えなどをしている間に、道具を片付け、車に運ぶ必要もあり、そのあと、旅支度などの補助へ移行する為、終わるころにはヘトヘトにになったものです


今では一人でシャワー湯灌をしている私ですが、この頃は半人前どころか4分の1人前だったと思います


教える側になってわかりますが、慣れない新人を連れて行くと気を使いまくるものなので、当時の納棺士さんには相当負担をかけただろうなぁとは思いましたが、その頃は、時間、周りを見る余裕などなかったのでとにかく必死になっていた覚えがあります


そのような感じで、現場研修が始まりました